空も山も風も

yahooブログから引っ越しました。

ティッピングポイント

 臨界質量(クリティカル・マス)というのは、自然に核分裂反応が進む核物質の量の意味で、社会現象で流行が爆発的に進むことをクリティカル・マスを越えるということがある。
 一方、ティッピングポイントという言葉を最近聞いたが、あるわずかなきっかけ(ティップ 指ではじく)が、大きく結果が変わる社会現象を表すものという。
 温暖化の話で、ティッピングポイントというと、正のフィードバック(結果が原因を強化する)があるとき、増幅が暴走して停まらなくなるとのイメージで語られている。
 気候システムは、原因と結果が複雑に結びつく複雑系で、ある一部に正のフィードバックがあっても、別の因果関係により全体としての安定性が保たれている。温暖化についてあまりに確定的に扇動するのもどうかと思う。

クリティカル・マス (Critical Mass)
http://nedwlt.exblog.jp/3506321/

暴走温室効果、帰還不能地点、ティッピングポイント
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/stopglobalwarming/10966.html

散逸構造論 正のフィードバックと自己組織化
http://kamakura.ryoma.co.jp/~aoki/paradigm/prigogin.htm

熱塩海洋循環の停滞は何をもたらすのか
http://www.nagaitosiya.com/a/thermohaline.html