北荒川岳からの展望

　マルバダケブキの花畑を抜けると、戸が釘で打ちつけられた小屋があった。昔のガイドブックを見るとキャンプ指定地と水場の印があるが、今はキャンプ禁止の看板がある。ここから崩壊地の脇を通る尾根道になって、程なく北荒川岳の山頂に着いた。
　南側に続くガレ場の向こうに昨日登った塩見岳が大きく見える。日が昇り、遠くの山の輪郭がはっきりして、伊那谷は雲海の下だが、中央アルプスの木曽駒ヶ岳から空木岳の稜線が南に伸びて、少し離れて恵那山が見える。
　乗鞍岳から北アルプス方向も、雲海の上に見え、近くには千丈ヶ岳と間ノ岳が大きい。東側の谷の向こう側には、西農鳥岳から、農鳥岳の稜線が見える。