空も山も風も

yahooブログから引っ越しました。

ひょうたん池

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写真 ひょうたん池から見た餓鬼岳と燕岳 (写っているのは他の人のいいテントです)

 烏帽子小屋の天場のすぐ下に池がある。東側が開けていて餓鬼岳から燕岳の稜線がよく見える。池から一段上がった見晴らしの良い場所にツェルトを張った。この三角形のツェルト、ビニールの完全防水で、中に自分の呼吸が水滴になって籠もり、地面からの防水なしで降雨時には浸水する居住性無視の代物であるが、ポールとアルミ製のペグ8本を含めて1Kgに満たないので、北海道の大雪山縦走以来愛用している。
 最後の夜、月が西の稜線に消えて明かりが消えて暗くなると天の川と夏の大三角形がよく見える。山の生活で、日常当然のように回りにあるもの。。家族、仕事、食料、電気、水道、ガス。。。を無くしてみると、大切なものの順番が見えてくる。天場から下界の明かりが見えると、そろそろ里心が湧いてくる。
 夜空を見ていると東の空に、明るく航跡を残して光る一本の筋が見える。消えた地点から航跡に沿って飛んだ向きと逆向きに光がだんだんと消えていく、あれは火球だったのだろうか?