空も山も風も

yahooブログから引っ越しました。

ブナ立尾根

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写真 登山口の吊橋から見た不動沢の滝と河原

 翌日もまた快晴、ひょうたん池から見える正面の餓鬼岳から朝日が昇ってくる。遠くに浅間山八ヶ岳が良く見える。今日はブナ立尾根の標高差約1,250メートルを高瀬ダムに向かって下るだけなので、ゆっくりしていたら出発時間が6時のなってしまった。烏帽子小屋まで行くと、みんな出発して人気がない。
 高瀬ダムからのタクシーに相乗りする人を探すためには、先に下山する人に追いつかなければならない。ブナ立尾根に入りしばらく下ると最初に登ってくる人に会った。挨拶のついでに先に行く人数を聞くと、4人と2人が先に下っているという。
 荷物も軽いので快調の下っていくと、三角点の先で先行する4人のパーティに会った。後ろの人が「特急の通過です」と先行者に声をかけてくれ、先に通してくれた。さらに先に行く2人にも追いついて、そのままの勢いで下っていく。
 途中、正面に南沢乗越につきあげる白いザレが良く見える。耳をすますと乾いた崩落の音も聞こえるので、豪雨に襲われると荒れ沢になることが想像できる。尾根の最後は、工事用の階段と足組みになっていて、尾根の末端から平坦になり河原に出たところの脇の沢が水場になっていた。今まで水の残りを気にしながら来たが埋もれた残雪を越えて、沢水を好きなだけ飲める。
 白い河原の先には簡易な吊橋になっていて、濁沢が滝になって落ちているのが見える。砂防工事の先の長い吊橋を渡ると川砂採取のショベルカーが動いている。不動沢から続いて堆積した砂の量は膨大で、高瀬ダムの貯水量を圧迫している。
 最後に長いトンネルを抜けると、高瀬ダムの堰堤につきタクシーが待っている。時間を見ると8時半で、二時間半で下ってきたことになる。途中で追い抜いた2人と相乗りしようと東電の休憩所を見て待っていると、七倉山荘まで歩くという。このまま待っていても午後まで下山者はなので、ひとまず途中の七倉山荘の温泉まで下って、温泉に入って船窪小屋からの下山者を探すことにする。七倉山荘まではわずかな時間だったがタクシーで1990円だった。

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烏帽子岳 [北西]
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