空も山も風も

yahooブログから引っ越しました。

ブラジルのエタノール燃料

 ブラジルは、サトウキビからエタノール(アルコール)を作る技術を持ち、自動車の燃料として利用する政策をとっている。サトウキビは糖分が多くエタノール原料として優れていて、ヨーロッパの甜菜(てんさい)は1/3、米国のトウモロコシは1/2の生産性しかない。
 サトウキビを作るには、広大な農地と労働力が必要であるが、ブラジルの南東部のサトウキビ畑の近くにエタノール工場を造り、東北部の貧しい農家から労働力を集めて新しい雇用を生み出している。
 ブラジルは、サトウキビの品種改良を行い、土壌に合った生産技術を、サトウキビ生産量第2位のインドや、東南アジア、アフリカに提供してエタノール生産国を増やそうとしている。
 また、海底油田の開発に成功し、原油消費国2位の中国と、原油の輸出や海底油田の調査技術での結びつきを強めている。
 米国は、インド、中国への対抗のため、南北アメリカ自由貿易圏FTAA設立を強める政策を標榜しているが、南米各国は、独自の道で多極化を進めている。

21世紀の潮流 ラテンアメリカの挑戦
第2回「格差からの脱出 ~ブラジル・チリ~」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/060804.html

番組の詳しい内容を書いたページ
KLE4cの日記
http://d.hatena.ne.jp/anhelo/20060805/p1

経済産業省
総合資源エネルギー調査会石油分科会石油部会燃料政策小委員会
ETBE利用検討ワーキンググループ(第1回) 議事録
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0002903/index.html