椹島ロッジからの脱出 その２

　椹島ロッジから畑薙第一ダムを通って白樺荘まで歩いた後、１９日はこれ以上進めないことが分かり、土木工事会社の人たちと白樺山荘に泊まり、翌日朝からショベルカーで土砂を取り除き、１０時過ぎにはなんとか通れそうとの連絡があり、車に同上して工事会社の車の後について下っていきます。
　途中で降り続く雨で再び流れ出した土砂をショベルカーで取り除きながら進み、土砂の上でスタックしないか心配しながらなんとか乗り越えて、長いトンネルを抜けると井川湖で工事会社の基地があり、土木会社の人にお礼を言って、さらに下って井川駅に向かうと、ホームが茶色の水で水没して側溝が滝のようになっていました。１９日に井川駅まで着いても、井川線が不通で、下山できなかったことが分かり、白樺荘に一緒に泊まった横窪沢小屋からの２名、ウソッコ沢小屋の１名を合わせて４人が下山できたになります。
　今回の反省点として、宿泊地が谷間でラジオの電波が入らず最新の気象情報が得られず台風の影響の判断が遅れたこと、台風は平地より早く影響がありさらに早めの行動が必要だったと思います。