笹塚 M's Curry（エムズカレー）

　笹塚駅の北口の甲州街道の先に、地元に密着した十号通り商店街があります。幡ヶ谷が六号通り商店街で、西に行くほど番号が増えます。これは、今は水道道路と呼ばれている淀橋浄水場のつながる上水路の架かる橋の番号に対応しています。
　ちょっと狭い十号通りがジグザグに曲がる手前の右側に手書きのカレーの看板があります。店舗が集合したマーケットのような一角にカレー店がありました。近くには温泉銭湯の栄湯がありますが、今まで気がつきませんでした。
　昼時をはずして２時頃店に着きましたが満席で、数分待つと席が空きました。店内はカウンターだけで、調理場を取り囲むように１０席ほどの小さな店です。メニューがないので店内を見回していると、手書きのメニューを見せてくれました。チキンカレー(870円)が辛口だったので注文しました。辛さが売り物ではないようなので、「辛くできますか」とは聞いていません。
　少し暗い店内は、音楽が流れていて、商店街の裏店であることを忘れさせてくれます。暫くしてサラダと、黄色のドレッシングが出てきます。マスタードとビネガー？を含む複雑な味のドレッシングでサラダを食べながら、調理場の寸胴から鍋に移してカレーに火を通す様子が良く見えます。スパイスの香りが漂って、期待が高まります。
　出てきたてチキンカレーは、器が熱くて、目一杯入っているのでゆっくりと器を移動します。ライスの量は、直前に聞かれるので、大盛にしました。（大盛でも追加料金はありません）ライスはサフラン?でしょうか、一寸香りがあります。
　カレーは、辛口でも程よい辛さで、汗をかくほどではありません。全体にスパイスが絡みあって、骨つきのチキンに良く味がしみています。良く煮込まれてチキンは、骨からきれいに剥れていきます。カレーをスープのように飲んで、ライスで口直しをするスタイルでいただきました。またひとつ隠れ家を見つけました。