空も山も風も

yahooブログから引っ越しました。

幻の木原線

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 マイクロバスの逆の便は満員だったとのことだが、この便は久留里線の接続が悪いせいか3人だけだった。バスは、谷を詰めて登っていき、養老渓谷の上流に出る。
 房総半島の山は、標高は低いが山と谷が複雑に入り組んでいて、道が狭くなってだんだんと山深い雰囲気になってくる。小さなトンネルでまた一つ山を越えると筒森の集落でいったん下って、また登り返して標高200メートルあたりでトンネルを抜けると君津市に入る。
 上総中野の標高は80メートルで、木原線の開通しなかった区間は地形の上下が激しく、工費がかかるわりに需要が少ないので計画だおれに終わったのが肯ける。
 君津市に入った最初の集落の黄和田畑は、便数は少ないが上総亀山からバスが走っているようでバス停がある。この先はずっと下りで、だんだんと川幅が広くなり、亀山湖にかかる橋を渡ると30分ぐらいで、標高約100メートルの上総亀山駅に着いた。

(追記)
 このルートは、峠を3つも越えて、養老川を渡る橋の標高は100メートルを下回り、鉄道ルートしては無理がある。別ルートとして、養老渓谷駅のあたりから養老川を渡って、大福山の南の旧日高邸跡に続く谷の標高150メートルから長いトンネルで、畑坂の上流に出るルートが考えられるが、かなり山深い。

国土地理院のページ
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上総中野 [北東]
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上総中野 [北西]
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坂畑 [北東]
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