空も山も風も

yahooブログから引っ越しました。

竜巻とダウンバースト

 竜巻とダウンバーストは、どちらも局所的に発生するので、現在の技術では発生場所の予想は難しい。竜巻は、地上から上空に向けて気流を吹上げる現象で、ダウンバーストは、逆に上空に吹上げられた気流が周囲で吹降ろす現象という違いがあるが、どちらも積乱雲に伴う垂直方向の激しい気流の流れであるという共通点がある。
 台風の周囲を取り巻く積乱雲の列は、スパイラルバンドと呼ばれ、しばしば竜巻やダウンバーストを引き起こす。今回の延岡市の竜巻や、佐伯市でのダウンバーストが疑われている現象は、いずれも台風のスパイラルバンドが通過した時に起きている。地形的な影響があるが、リアルタイムレーダーの画像を見ると、スパイラルバンドに伴う強い降雨域が確認できる。
 また、ダウンバーストは、離発着時の航空機事故の原因になるため、主要な空港にはドップラーレーダーでの観測が行われいる。

日本損害保険協会
自然災害に備えて
http://www.sonpo.or.jp/disaster/typhoon/typhoon-reference/wind_04.html
気象研究所
ドップラー気象レーダー
http://www.mri-jma.go.jp/Facility/dopplerradar-sjis.html