空も山も風も

yahooブログから引っ越しました。

斜里岳

 翌日、天気は生憎の曇りだ。林道に出てしばらく行くと旧清岳荘跡に出る。ここからは、沢沿いに何度か渡渉を繰返して登っていく。迷うところはないが、7月初旬だと残雪がスノーブリッジになっていて、崩れないようにそっと渡る。
 途中から道は二手に分かれ、旧道は沢登りのルートで雪が残ってそうなので、新道の尾根に取り付く。
急な登りで尾根に出ると、笹からハイマツ帯になって、沢の源流のあたりが見えてきたが、山頂はガスの中だ。熊見峠のピークを越えて、源流の沢の雪渓をいくつか越えて「竜神の池」の先で沢登りの旧道に出会う。ここから沢を詰めると雪渓が続いている。キックステップで登っていくとやがて雪が残る鞍部についた。山頂は、相変わらず霧の中だが、北東側の谷が少し見える。
 最後の急な登りで祠のあるコブを越え、ひと登りで山頂についた。霧の中でケルンしかみえないが、三角点(1544.8m)と最高点(1547m)を確認した。
 斜里岳の標高は、三角点の1545mとされていたが、国土地理院が三角点とは別の最高点の標高を測量し、1547mに見直されている。

参考文献
国土地理院 地図閲覧サービス(試験公開) 斜里岳 [南東]
http://watchizu.gsi.go.jp/cgi-bin/bl.cgi?b=434556&l=1444304
日本の主な山岳標高 調査概要
http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MOUNTAIN/mountain.html