空も山も風も

yahooブログから引っ越しました。

高岩 雄岳

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 移動性高気圧で寒さの和らいだ日に、この年の登り納めとして西上州の高岩に
行ってきました。
 この高岩、裏妙義の谷急山のさらに西に聳える岩峰で,上信越自動車道
碓氷軽井沢インターチェンジあたりから正面に見えるので、聳え立つピークの雄岳と、
岩壁が広がる雌岳は、名前は知らなくても見たことのある方は多いと思います。
雰囲気は近くの妙義山に良く似ており、雄岳は鎖場が有って難しいですが、
雌岳の方は容易に登れます。岩峰の頂上からは遮る物のない360度の展望が広がり、
麓から3時間ぐらいで周遊でき、車でのアプローチも良いと三拍子そろった
展望派にはお勧めのコースです。
 例年だともう雪が積もっていて岩場では危険ですが、この年は暖冬で雪はまったく
有りませんでした。麓にある西毛野外教育センターは、既に閉鎖されています。
教育センターの門の脇から中に入り、キャンプ地の一番奥から崩れやすい急な登りを
鞍部に達します。
 ここから右(南)に進むと、雄岳の基部から岩溝を6本の鎖で登ります。
この岩溝、人が一人入れるぐらいの大きさで、最後の垂直に近い鎖が手強いですが、
鎖を頼りに背中を岩に押しつけて、少しずつ背伸びをしながら越えました。
(ここだけは、本物の妙義山並の難しさです)
 雄岳のピークは3つに分かれていて、まずは道なり石碑のある南峰に至り、
ここから少し戻って踏跡をたどると一番高い本峰に達します。絶壁の上のピークからは
遮るもののない展望が広がり、正面に頂上附近だけ雪を冠った浅間山、反対側は山急山、
裏妙義の西大星、赤岩、烏帽子岩、大きく見える谷急山の後ろに表妙義の金洞山のギザギザ、
さらに荒船山に至る山稜が見渡せます。またすぐ下には、上信越自動車道や軽井沢に
向って緩やかなカーブを描く道路を走る車が、ミニチュアの模型のように見えます。