台東区の銭湯 初音湯 １１月２１日まで

　千代田線の千駄木駅で下車して、谷中の商店街を進み途中で右折して住宅地の中を進むと煙突が見えて、明かりのついた一角に初音湯が見つかりました。玄関を入るとフロントですが、脱衣場は昔ながらの銭湯の造りで格天井が黒光りしていて風格があります。
　浴室に入ると正面の女湯との境に富士山のペンキ絵がありますが、雲の上の富士山の山頂が鋭角で、違った雰囲気です。湯船は中央で３方をカランが囲む珍しい配置で、湯船は４つあり、ジェットのあるやや熱いの浅い湯と、かなり熱い深い湯、熱い白色の硫黄臭のする深い薬湯、熱めの浅くて広い薬湯が並んでいます。下町の銭湯らしくどれも温度は高めで、水シャワーを浴びて何度か入りました。
　この銭湯は残念ながら１１月２１日で廃業が決まっていて、下町の江戸っ子の常連客が３０年通っているけど残念だと言うのが聞こえてきます。近くの世界湯も先日廃業したので寂しい限りです。帰りは、別の道を行くと日暮里駅に続く夕焼けだんだんの階段の下に出て、谷中散策の途中に寄るのも良さそうです。ほのかな硫黄の香りが感じられ、温泉に浸かった気分になれいました。

台東区谷中３－１０－３
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