異所性脂肪

　肥満の人は脂肪が多いですが、皮下脂肪と内臓脂肪の他に第三の脂肪の異所性（いしょせい）脂肪があり、糖尿病や肝臓がん、心臓病という成人病の原因になっているとのことです。皮下脂肪と内臓脂肪は、脂肪細胞の中に蓄積され臓器への悪影響はありませんが、脂肪細胞の容量を越えて溢れた脂肪が、細胞外の臓器に異所性脂肪として蓄積し、細胞に直接悪影響を与えます。
　脂肪細胞に蓄積できる脂肪の量は民族差、個人差があり、白人は日本人に比べて皮下脂肪の蓄積する容量が多く、脂肪細胞の数は成長期に決まり、肥満と異所性脂肪の量には関係なく、肥満は容量を越えやすいために悪いということです。
　異所性脂肪は、脂肪の少ない食事を採り、適度の運動をすることで短時間に減らすことができると紹介されていました。ある意味常識を覆す内容でした。

肥満は悪くない？
http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/file/list/100306.html