第一相模湯

　蒲田操車場に寄った後は、六郷土手に向かうバス通りを南下し、通り沿いに商店と住宅地が並んでいる。地図を見ると多摩川が蛇行して、川崎に向かって逆Ω型に張り出している。西六郷二丁目のバス停の先の交番がある交差点を左折し、東海道線の方向に少し進むと第一相模湯が見えてきた。
　ここもマンションの１階と２階にあたる部分を吹き抜けにして銭湯になっている。最近改修されたようで、設備が新しい。湯船は２つあり、その中ひとつに黒湯が使われている。浴槽が円形に一人分に区切られていて、ボタンを押すと周囲からジェット噴射に包まれたり、黒湯の電気風呂があって、普通の湯よりしびれる気がする。
　ここには、もうひとつ人工炭酸泉の装置があり、３人ぐらい入れる３８度の低温の湯船の下にある装置から、炭酸の泡が発生している。しばらく浸かっていると、体中に炭酸の泡がついて、皮膚の表面から吸収して代謝を高めるという。
　温度が低いのでのぼせず、風呂上りも体が温まるすぐれものである。このあたりは、黒湯はあたりまえで、高級施設にある装置を導入したとのこと。銭湯料金で、温泉気分を堪能できた。
　帰りは、歩くのが億劫になったので、西六郷二丁目からバスに乗って蒲田駅に向かった。

第一相模湯
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