空も山も風も

yahooブログから引っ越しました。

サイボーグ技術が人類を変える

 丁度1年前に放送された「サイボーグ技術が人類を変える」を再放送していた。最初に見たときは、かなり衝撃的であったが、2度目に見ると何が出来て、何が課題かが分かった。

(1) 運動機能の代替
 事故で失った腕の替わりに機械の手を、脳からの神経命令で動かす
(2) センサーの代替
 失明した患者の目の替わりに、CCDカメラの信号を脳の神経に接続して光を感じるようにする
聴力を失った患者に、マイクの信号を脳の神経に接続して音が聞こえるようになる
(3) 脳の機能の調節 (脳の正常な機能の回復が目的)
 パーキンソン病で手足の震えがある患者の脳の運動を調節する部分の電圧を調整して震えを止める。
(4) 情動の調整 (結果は良いとして、人格を変えることがどこまで許されるのか?)
 うつ病の患者に不安を感じる脳の部分の調整を行い、極度の不安状態から回復する。
(5) 運動の制御 (人間の高度な思考に応用するのは、技術課題も多い)
 ラットの脳の運動を管理する部分と、快楽の中枢に電極を差して、ボタンに連動した電流を流すことで、迷路を左右の指令どおりに進む

 技術的には、ここまで可能になったという報告であるが、脳の運動の制御に関する機能は分かってきたが、思考や情動といった高度な処理はまだ分からない点が多い。また、倫理面でどこまで行って良いかは議論が分かれて難しい問題である。

立花隆 最前線報告
サイボーグ技術が人類を変える
http://www.nhk.or.jp/special/libraly/05/l0011/l1105.html

立花隆先生、かなりヘンですよ」
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak151_155.html#zakkan154