空も山も風も

yahooブログから引っ越しました。

野口五郎岳

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写真 野口五郎岳から見た水晶岳(黒岳)

4日目 8月4日(金)快晴

 水晶小屋に泊まった翌日も快晴で、野口五郎岳を目指す。小屋からしばらくは急な下りで、振り返ると湯俣川の支流のワリモ沢の源流地帯の赤い壁の上に水晶小屋が見える。小屋のすぐ裏を赤岳と呼ぶ訳が分かり、うよくぞあんな崖に上に小屋を造ったもんだと関心する。この先、2734メートル標高点には、東沢乗越の標識が立っている。水晶小屋が満員だったら、このあたりでツエルトを張っていたかもしれない。
 ここからしばらく登るとハイマツの中の岩稜帯になって大きな岩の間を越えていく。今日も朝から日差しが強く、暑いので折りたたみ傘を射して歩く。やがて、湯俣温泉の分岐から真砂岳のトラバースにかかると、カールの下に五郎池が良く見える。真砂岳は、その名のとおり花崗岩が風化した白い砂利で出来ていて、この先はずっと真砂(まさ)の上歩くことになる。鞍部からわずかで、野口五郎岳の山頂についた。
 山頂からは、燕岳から大天井岳、西鎌尾根、槍ヶ岳が良く見える。白い硫黄尾根が谷を挟んですぐ近くで、鷲羽岳、ワリモ(割物)岳から、水晶小屋のある赤岳は、急な崖になっている。水晶小屋のある赤岳に対比させて、黒々とした水晶岳を黒岳と呼ぶ理由もわかる。赤岳から水晶岳(黒岳)、赤牛岳に繋がる緩らかな尾根には、所々に雪が残ったカール地形が続いている。

国土地理院 地図閲覧サービス(試験公開)
薬師岳 [南東]
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?id=54375405&slidex=1600&slidey=2000
烏帽子岳 [南西]
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?id=54375500&slidex=0&slidey=0