空も山も風も

yahooブログから引っ越しました。

日本の原爆開発計画

 同じく、広島の原爆の日の番組、日本の物理学の育ての親という仁科芳雄氏が、戦時中に理化学研究所理研)で、陸軍の依頼で原爆開発の「二号研究」に従事したが、戦局悪化により原爆完成を断念した事実を、当時の研究者の証言で明らかにした。
 戦局の悪化により、国民の戦意高揚のため、マッチ箱の大きさの原爆で都市を破壊できることが宣伝された。研究者は理論的には原爆は可能し報告しつつ、今時対戦には完成は間に合わないと考えていた。
しかし、皮肉なことに、米軍はマンハッタン計画で、日本の数百倍の資金と資材を投入し、原爆を完成し、広島、長崎に投下し都市が一瞬にして壊滅したことを目の当たりにした。
 科学的な方法論を学習した研究者が、戦時体制に組み込まれ自分の研究成果が、どのような社会的な影響を与えるのかについては、想像力が働かないことが証言で分かった。

ザ・スクープスペシャ
日本の原爆開発計画“二号研究”の全真相
http://www.ontvjapan.com/genre/detail.php3?tikicd=0002&hsid=200608060007015
栄光なき天才たち」特別シリーズ 「理化学研究所」 ― ③ 日本の原爆製造計画(ⅰ)
http://brains.te.chiba-u.jp/~itot/work/genius/g6/nishina1.htm
ご冗談でしょう,ファインマンさん 上下
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0237630/top3.html
ロスアラムスでのマンハッタン計画で、原爆が完成したとき研究所全体が狂喜した記述がある。